はじめに|毎回同じ質問に答えるの、疲れていませんか?
- 毎回同じような質問に答えるのが大変
- マニュアルを読んでもらえない
- 自分の分身AIがいたら楽なのに…
会社の情シス担当、学校の先生、チームリーダー。立場は違えど、「同じ質問に何度も答える」という悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。

実は今、NotebookLMとGoogle Gemini Gemsを組み合わせることで、「あなた専用のAIアシスタント」を簡単に作れるようになりました。
この記事では、資料を読み込ませた自分専用AIボットを作成し、24時間自動で質問に答えてもらう方法を解説します。
こんな人におすすめ
- 繰り返しの質問対応を自動化したい方
- マニュアルを読み込んだAIボットを作りたい方
- 生徒や新入社員向けのサポートAIを作りたい方
全体の流れ|やることはたった4ステップ

まずは全体像を把握しておきましょう。今回紹介する方法は、以下の4ステップで完結します。
- STEP1:NotebookLMに資料をアップロードする
- STEP2:Google Gemini Gemsを新規作成する
- STEP3:GemsにNotebookLMを連携させる
- STEP4:完成したGemsを共有・活用する
「え、これだけ?」と思った方もいるかもしれません。はい、本当にこれだけです。
従来、自分専用のAIボットを作ろうと思ったら、プログラミングの知識が必要でした。しかし、NotebookLMとGemsの連携機能を使えば、ノーコードで誰でも簡単に作成できます。
それでは、各ステップを詳しく見ていきましょう。
NotebookLMとGemsとは?
具体的な手順に入る前に、今回使う2つのツールについて簡単に説明します。
NotebookLMとは

NotebookLMは、Googleが提供するAIノートツールです。
PDFやドキュメント、Webページなどの資料をアップロードすると、その内容に基づいてAIと対話できます。つまり、「読み込ませた資料の範囲内で正確に回答してくれるAI」を作れるのです。
- 資料に基づいた質疑応答
- マインドマップの自動生成
- 音声・動画コンテンツの生成
- フラッシュカードやクイズの作成
- スプレッドシートへの変換
Gemsとは

Gemsは、Google Geminiの機能の1つで、自分専用にカスタマイズしたAIアシスタントを作成できます。
あらかじめプロンプト(指示)を設定しておくことで、毎回同じ指示を入力しなくても、決まった形式で回答してくれるようになります。
そして最近のアップデートで、GemsにNotebookLMを連携できるようになりました。これにより、「資料を読み込んだ状態のカスタムAI」を作成し、他の人と共有することが可能になったのです。

STEP1:NotebookLMに資料をアップロードする

最初のステップは、NotebookLMに資料をアップロードすることです。
NotebookLMを開く
まず、NotebookLMにアクセスしてログインします。Googleアカウントがあれば無料で利用できます。
ログインしたら、「新規作成」をクリックして新しいノートブックを作成します。

資料をアップロードする
新規作成画面では、以下の方法で資料を取り込むことができます。

- ファイルアップロード:PDFやドキュメントを直接アップロード
- ディープリサーチ:ネットから情報を自動収集
- Googleドライブ連携:ドライブ内のファイルを選択
今回は、自分で作成したマニュアルや資料をアップロードする方法で進めます。
今回読み込ませたのは、あらかじめ用意した「情報システム部営業マニュアル(サンプル)」の資料です。
アップロードのポイント
読み込ませる資料は、なるべく整理された状態にしておくと、AIの回答精度が上がります。ただし、完璧である必要はありません。多少フォーマットが崩れていても、AIは内容を理解してくれます。
動作確認をする

資料のアップロードが完了したら、簡単な質問を投げかけて動作確認をしましょう。
質問例
新入社員が最初にやるべきタスクを教えてください
読み込んだ資料に基づいた回答が返ってくれば成功です。

また、資料に載っていないことを聞いた場合は「その情報は資料に含まれていません」と正直に答えてくれます。これがNotebookLMの大きな特徴で、ハルシネーション(AIの嘘)を防ぐことができます。
またここであらかじめ学習させておきたいものがあれば、動画や音声、ネットからのディープリサーチにて情報を読み込ませておきましょう。
STEP2:Google Gemini Gemsを新規作成する

次に、Google GeminiでGemsを作成します。
Geminiを開く

Google Geminiにアクセスしてログインします。
左側のメニューに「Gems」という項目があります。こちらをクリックすると、Gemマネージャーが開きます。
新しいGemを作成する

「Gemを作成」をクリックして、新しいGemの設定画面を開きます。
設定項目は以下の通りです。

- 名前:Gemの名前(例:「システムマニュアルBot」)
- 説明:このGemが何をするかの簡単な説明
- カスタム指示:Gemの振る舞いを決めるプロンプト
カスタム指示を設定する
カスタム指示には、このGemにどのように動いてほしいかを書きます。
プロンプト例はこちら
あなたは情報システム部のアシスタントです。
読み込んだマニュアルの内容に基づいて、社員からの質問に丁寧に回答してください。
マニュアルに載っていない情報については「その情報はマニュアルに含まれていません」と正直に答えてください。
回答は分かりやすく、専門用語には補足説明を加えてください。
鉛筆アイコンをクリックすると、AIがプロンプトをブラッシュアップしてくれる機能もあります。活用してみてください。

STEP3:GemsにNotebookLMを連携させる
ここが今回のポイントです。作成したGemsに、STEP1で作ったNotebookLMを連携させます。
「知識」の項目を設定する

Gemの設定画面に「知識」という項目があります。ここにNotebookLMが追加できるようになりました。
「知識」をクリックすると、自分が作成したNotebookLMの一覧が表示されます。STEP1で作成したノートブックを選択して追加しましょう。

保存してチャットを開始

設定が完了したら、「保存」をクリックします。
これで、NotebookLMの資料を読み込んだカスタムAIアシスタントの完成です。
「チャットを開始」をクリックして、実際に質問してみましょう。資料に基づいた的確な回答が返ってくるはずです。
NotebookLMとGemsの違い

「NotebookLMだけでも質問できるのに、なぜGemsに連携させるの?」と思った方もいるかもしれません。
Gemsに連携させるメリット
- 個人ごとにチャット履歴が保存される
- インターネット検索と組み合わせて回答できる
- 回答速度がNotebookLM単体より速い
- 他のユーザーと簡単に共有できる
NotebookLM単体だと、1つのノートを複数人で共有する形になります。一方、Gemsを使えば、それぞれのユーザーが自分専用のチャットルームを持てるのです。
STEP4:完成したGemsを共有・活用する

作成したGemsは、他のユーザーと共有することができます。
共有リンクを発行する
Gemの設定画面で、三点リーダー(…)をクリックすると「共有」オプションがあります。
「共有」をクリックすると、リンクが発行されます。このリンクを共有すれば、誰でもこのGemを使えるようになります。
活用例:情報システム部の場合

社内マニュアルを読み込ませたGemを新入社員に共有すれば、「パソコンの初期設定は?」「ログインパスワードの変更方法は?」といった基本的な質問に、AIが24時間対応してくれます。
年始や新入社員が一斉に入ってくるタイミングでも、情シス担当者の負担を大幅に軽減できます。
活用例:学校の先生の場合

授業資料を読み込ませたGemを作成し、生徒に共有することで、「AI先生」として活用できます。
生徒からの質問に丁寧に答えてくれるだけでなく、「模擬テストを作って」とお願いすれば、読み込んだ知識から4択問題を自動生成してくれます。
授業を休んだ生徒のフォローアップにも最適です。
この方法が向いている場面・向いていない場面
どんなツールにも得意・不得意があります。この方法が特に効果を発揮する場面と、あまり向いていない場面を整理しておきましょう。
向いている場面
この方法が特に向いているのは、繰り返し発生する質問対応です。マニュアルや資料に基づいた回答が必要な場面では、この方法の真価が発揮されます。
また、社内FAQ、新入社員オンボーディング、生徒への学習サポートなど、「同じ情報を何度も伝える必要がある」場面に最適です。
さらに、ハルシネーション(AIの嘘)を防ぎたい場合にも有効です。NotebookLMは読み込んだ資料の範囲内でしか回答しないため、「知らないことを知ったかぶりして回答する」というリスクを大幅に軽減できます。
向いていない場面
一方で、あまり向いていない場面もあります。
資料に載っていない最新情報が必要な場合は、NotebookLMだけでは対応できません。ただし、Gemsはインターネット検索も併用できるため、設定次第である程度カバーできます。
また、機密性の高い情報を扱う場合は、共有範囲に十分注意してください。Gemを共有する際は、誰がアクセスできるかを確認しておきましょう。
まとめ|自分の分身AIで業務を効率化しよう

最後に、今回の内容を振り返っておきましょう。やることはたったの4ステップです。
- NotebookLMに資料をアップロードする
- Google Gemini Gemsを新規作成する
- GemsにNotebookLMを連携させる
- 完成したGemsを共有・活用する
これだけで、「資料を読み込んだ自分専用AIアシスタント」を作ることができます。
繰り返しの質問対応は、これまで「誰かが時間を使って答えるしかない」作業でした。しかし、NotebookLMとGemsを活用すれば、その時間を大幅に削減できます。
浮いた時間を使って、本当に人間がやるべき仕事に集中する。それが、AI時代の働き方ではないでしょうか。
まずは自分が持っているマニュアルや資料で、今回紹介した方法を試してみてください。一度体験すれば、「こんなに簡単に自分専用AIが作れるのか」と驚くはずです。
